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ここ数日PCの不具合で
インターネットに接続できませんでした。
ようやく復旧したので
新作について改めて編集後記を。
今回でアルバムは4枚になりました。
少し前にも書いたように
ノスタルジーというお題
↓
製作
↓
彼女に託したところ
大変素敵な作品に仕上げてくれました。
美しいタイトルや照れるジャケットの解説は彼女に任せるとして
特に舌を巻いたのが
新たなテーマに「香り」を選択したところ。
人間の五感の中で嗅覚が他の決定的に違う点として
脳への神経伝達経路が挙げられると思います。
視覚や味覚等の刺激を受けた場合
感覚器
↓
視床
↓
大脳皮質へと伝わり、この知性を司る器官から
↓
視覚野などでデータ処理を行った後
↓
喜怒哀楽を司る辺縁系に降りてきて
↓
感情と結びつく
のですが
嗅覚の場合
鼻にある嗅細胞
↓
辺縁系にダイレクトに入り快不快、情緒で判断をした後
↓
大脳皮質の嗅覚野に向かい理性で処理をする
ということです。
過去の感情を呼び戻したり
心を揺り動かす作用が最も強いのが嗅覚である
と言われるのはこういった所以です。
理性より本能が先立つ・・・というとまとめすぎでしょうか。
結局何が言いたいかって
切ないサウダージやら
美しい旋律から呼び起こされるカタルシスやら
“郷愁”という言葉で押さえ込むことができない複雑な感覚
アルバム1枚に込めた私の甘い痛みや溢れる想いに
理性を超えた嗅覚の観点から答えを導いてくれた彼女の底力。
そもそも
リスナーからすれば多くは聴いたことの無いメロディーが
それぞれのノスタルジーを呼び起こすのは
理論上難易度が高い技なのですが
(その為私サイドからはジブリの力を借りたりもしたのですが)
「香り」というキーワードが絶妙な“つなぎ”の役割を果たしてくれています。
在りし日の己れを愛するために
想い出は美しくある
桑田圭祐が歌うように
かつての自分をいとおしく想えるように
今回のアルバムには
そんな願いが込められています。
虫明焼の作品展。
表さんのお茶室にも入れて頂きました。
他のお教室のお席に入ると、
そこの先生がどこを重視/軽視し、どのような価値観/感性を育てているか分かります。
ここはお勉強になったとか、私ならこれはしないとか。
生意気にも。
そして、10月のお茶会に向けて、せっかくなので何か作品を頂こうと。
母は普段良くして頂いている道具屋さんと先生という関係もあるのでしょう、
こういう時はたいてい何かを購入するのです。
自分の服はここ数年自分で買っていないのに。
義理堅いというか何というか。
そんな母が茶会用に水庫に興味を。
いかにも茶室に映りの良さそうなさりげなさのある、美しい作品でした。
ただ私としては今回の主茶碗に並々ならぬ思いがあるので
そのパートナーとして色味が相応しくないと断固拒否。
散々悩んだ末、素敵な蓋置きを見つけ、二人の意見が一致したのでそちらに決めました。
良かったよかった。
多分母と私がそれぞれお道具を揃えて
心得のある第3者の方に見てもらったら
母の設えを私のだと言うのではないでしょうか。
私は引き算の美に重きを置くあまり
ともすれば地味好みに傾く嫌いがあります。
母が派手好みというわけではありませんが
母の造る席は見所盛りだくさんであることが多いのです。
自分の基本姿勢は間違っていないと思っていますが
思い切ってみる冒険心は大いに見習う価値がありそうです。
本当頼りにしてます。
今日の横浜話はほとんど内緒にしておきたい事項ばかりなので
私のブログではあえて記事にしませんが
(共通の知り合いの方は彼女のブログをご覧下さい)
こんなにセンス溢れるクリエイターが親友だなんて
私はどこまで恵まれているんでしょう。
感謝感謝。
で、有り難いことに
そんな彼女が私の選曲耳を信頼してくれており
今日も依頼のあったアルバムを渡してきました。
3作目となる今回のご要望は
秋に向けてしっとりとしたノスタルジー。
彼女の好きなアーティストの新作を入れつつ。
nostalgie/nostalgia
郷愁・切ない・甘い痛み・故郷・あたたかさ・琴線・木立の色づきから落葉・サウダージ・・・
具象化しては抽象に戻しを繰り返す連想ゲームから少しずつイメージを固めていきました。
ただ、この「甘い×痛い×切ない」というのは誰しも心惹かれるもので
例えばハウスの前につけば「美メロ」
パンクの前なら「エモ」
他にも「胸キュン」「涙腺直撃」など
いろいろな接頭語に姿を変えてはありとあらゆる音楽のジャンルに浸潤しています。
それだけに
曲選びは本当に苦労しました。
琴線に触れるメロディーは
アーティストにとってここぞの勝負球なのでしょう、
アルバムの1曲目に来ていることが非常に多い。
でも1曲目だらけのオールスターみたいなアルバムを作っても
いくら個々が素晴らしくてもまとまりがなくなってしまう。
私の選曲はあくまでストーリー重視なので。
性質の違うノスタルジーのあいだには“つなぎ”を入れて
同じアーティストの曲を競わせてスタメン入りを決めたり
(因みにそういった選曲法のせいで私のi Podには「補欠」というプレイリストがあります)
ラストに入れていた曲が大トリが務まるレベルに無いので少し上に“降格”させてみたり
そしてラストに入れる“大物”も1曲目との相性が良くないと困るので
(CDをかけっぱなしにしていて1曲目に戻った時違和感がない様)
などと試行錯誤を繰り返した成果は・・・
喜んで頂けたようです。
良かった。
1曲1曲を語ってこれ以上行数が増えても読んでくださる方に甚だ迷惑なので控えます。
曲リスト&今日彼女に渡したもう一つのアルバムについては次回。