掬水月在手

大好きな禅語の一つです。

水を掬えば月は手の中に在る。

この句はその後
「弄花香満衣」と対句になるのですが
前者の方が有名です。

秋の夜
水面に冴え耀う月
そっと水を掬うとその手の中にも月光が宿る

禅語としての解釈では月の光は仏法を意味しますが
難しいことを考えなくても
その情景を想うだけで心に透明な清々しさを感じられるようです。


昨夜は中秋の名月でした。
我が家では秋刀魚を頂きながら楽しみました。

皆様の地域からはどのような月が見えたでしょうか。



尤も
毎年のことですが暦とずれるので満月は今夜とのこと。


雲に隠れているのか
或いは縁を全て見せてくれるのか

いずれにせよ
今宵も皆を照らしてくれるのでしょう。