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日曜の茶会。

今回は二百数十人のお客様にお出で頂きました。
1席につき20人強をお入れして、それを10回。
私はそのうち半分くらい亭主としてお客様とお話をして
後の半分は水屋(裏方)で茶筅を振っていました。
(お陰で翌日は右腕が重く感じました)



茶会を開くにあたり
・主催者はまず席のコンセプトやメインとなる道具を決めます。
・会が近づくと全ての道具を揃えます。
・お稽古では、本番に向けての練習が始まり、意識を高めます。
・生徒さんたちのレベルを見ながら、担当表を作ります。
・毛筆で会記を書きます
・前日はお道具を丁寧に梱包し
・当日の朝車で会場に搬入(前日の場合もあります)
・水屋を作って
・湯を沸かし、大量の茶を漉し、炭をおこし
・茶席を作って
・会で使うお菓子が届いて
・準備が整ったら
・お客様をお迎えします。

茶会中は
・水鳥のように(裏は大変でもお客様の前ではしずしずと)ふるまい
・1席終わると炭や湯を足し、床の間の花に水を吹きかけ、道具を整えます。
・それを回数分繰り返します。

茶会が終わると
・道具を丁寧に洗い(/乾拭き)して
・丁寧に箱にしまい
・茶室、水屋がもとあった状態に戻して
・車に積んで帰ります。
・家に着くと、全ての道具を箱から出して
・新聞紙の上に伏せて並べます。
(残った水分を蒸発させる為)
・道具を包んでいた布や古紙も広げて乾かします
・その間に関係者の方々にお礼の電話をして
・着物を衣文掛けにかけたり畳んだり・・・
・数時間後か次の日、完全に道具が乾いてから箱にしっかりとしまいます。

・・・ざっと並べただけでこれだけの工程があります。
全部こなした後はまるで使い物にならない自分がいます。

特に今回は土曜の夜実家に入って月曜の朝戻るという強行スケジュール。
もちろん飛行機ですが、移動だけでも疲れてしまいました。

それでも、お客様にかけて頂いた言葉とか、社中のみなさんの頼もしさとか
思い出すとまたすぐ次が楽しみになります。





ところで話は変わりますが
「初春花形歌舞伎」の代替公演が「坂東玉三郎特別公演」になると聞いて、
俄然興味が沸いています。
絶対そっちの方が見たい。

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もてなしとは。
かくあるべきですね。
お茶会とは違うけど、私も「授業」の準備は徹底して相手を想いながらアンテナを張り、人を真似てみたり。
お茶会のように繊細さやはんなり(京都弁)した様子はなくても、お客様(生徒)を前にするのは準備と片づけが重要。
最近の新人は目の前に一生懸命で長期的に生徒やご両親を見る「眼」がないことに憂慮しています。
サービス業と教育は半ば相対するもののようで実は似ていたりしてます。授業が終わればほっと一息。でも次の授業の始まりだったりします。
向いている業界なのでしょうね。収入が安定する正社員のほうがいいのだけれど・・・。生徒に算数(数学)バカと笑われながら、やっぱり「裏方」が好きなのかもしれないね。
emiko 2010/12/17(Fri)23:12:09 編集
同感
確かに。
茶道の全てはお客様に美味しいお茶を飲んでいただく為にあるわけで
“相手を思う”技術を磨いているようなものだから
その点は人に接する全ての仕事に通じていると思う。

医師もウエイターも教育者も政治家も
“裏”の努力がレベルを決めるのよね。

裏方が好きってことは本当に向いてるってことだと思う。
aco 2010/12/18(Sat)23:17:48 編集
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