命名書

親友がめでたく母親になりました。

彼女の妊娠が分かったその瞬間を共有して以来
私の結婚までは近くで、引っ越した後は遠くから密かに
ずっと安産を祈っていました。

学生時代に救急車で病院に連れて行ったこともある私は
彼女の身体がまず心配で
御爺様の他界という辛い出来事のすぐ後だっただけに
精神的にも心配で

とにかく母子共にトラブルなく無事であって欲しいと。
当時は彼女のプレッシャーになったらいけないとできるだけ言わずにいましたが。


そんなシャンパングラスのような彼女が
出産が近づくにつれ丈夫になってきたそうで
無事産まれた2日後に病院を訪れた際は
陣痛の痛みを話しながらもけろっとしていました。

「母は強し」を証明するために
出産を経験した女性とそうでない女性に痛覚を利用した実験をテレビで見たことがありますが
（ホルモンの関係のようです）
正に彼女も出産を経験して強くなったみたいです。

私としては
その意味で本当に赤ちゃんに感謝。
ありがとうと言いたいです。

しかもこの赤ちゃん
陣痛から3時間で産まれたそう。
最初から何と母親想いの娘なんでしょう。
えらい。



そんな中
彼女から命名書の依頼が。
5月に姪が誕生した際作成したのを覚えていてくれたようです。

誕生という最高の晴れがましいイベントに参加させてもらえるなんて
幸せすぎます。



名前の由来を噛み締めて
全体のデザインや字体が確定するのに3日
そこから2日かけて完成させました。






瑠夏（るか）ちゃんです。


ラメ入りの顔彩を4色重ねて表現したのは
瑠璃色の海、宝石の輝き。

夫妻とは大学時代沖縄に行ったことがあるので
自然とそこの海が想起されました。

海中に少し潜って
そこから空を見上げたときのキラキラとか。


文字については
“玉のよう”と言えば美しいことを意味するので
ラピスラズリの宝石をイメージして文字を丸っこくしました。
瑠璃色の星、地球も意識しています。


私はプロではないので
それ程かっこよくは書けない分心を込めました。




因みに
命名書デビューとなった姪への作品がこちら。



奏奈（そな）ちゃん。

「奈」という漢字には花梨の花という意味があるそうで
当時北海道では調度その時期だったので字の周りに散らしました。
字の形は語感の爽やかさ、柔らかさから決めました。







るかちゃんと



そなちゃん。

2人とも可愛すぎです。


すくすく健やかに育っていって欲しいです。